怪物
私が生きていることは間違っている。
悲観的になっているわけではなく、ただそうなのである。
私に関わる全ての人間が私にとっては人間には見えなくて、何か別の世界の野蛮な怪物にしか見えなくて、嫌悪と恐怖の対象でしかなかった。
とにかく、不自由を知らない人生だったけれど
、私の欠陥は、それを幸せだとは思えないことである。
それを人が幸せと言っても、私は小さな小さなシミでもシミがあるとそれを白とは言いたくない性だった。
どんなに喉が渇いたってぬる水で満足したくなかった、私はぬる水を自ら放り投げてきんきんに冷えた水が来るのを待った、それが飲めないのならぬる水で渇きを癒すくらいなら死んだほうがいいと本気で思った。
私は幸せじゃないところを探し出さないと気が済まなかった。
幸せじゃないものを幸せとは呼びたくなかった。
こんなんだから幸せになれないのかもしれない。
またまた暗い感じになりましたね。
あの、これはおそらく恥ずべきことだと思うのですけど、きっと私は幸せを見つける能力が人より劣っていると思うのです。
なんというか、幸せじゃないのに幸せだと言われるのが耐え難いというか、自分から不幸な道を選ぶというか。
不幸であることが幸福というようなところがあります。
本当は幸せになりたいに違いないと思うのですけどね。
話は変わりますが丸尾末広さんはやはり素晴らしいですね。
話も独特で好きなのですが、なによりあの絵が本当に好きです。
皆様には誰より幸せになってほしいですね。
まっさらに、本当に幸せな人を見ているとこちらまで幸せになりますものね。
生きているだけで、幸せでいるだけで人を救えるなんて偉大なことだと思います。
皆様が偉大な幸福人になりますよう祈っています。